不動産撮影スキル



1.不動産外観写真は水平垂直を意識

建物の写真の基本は水平垂直を出すこと。家屋が傾いていたら大変ですよ。

建築写真の基本中の基本ですので、水平に撮影し左右の傾きには十分注意しましょう。
これだけ意識できれば、写真の印象が変わります。
逆に言えば、水平垂直さえ意識出来れば、他のテクニックはほとんど必要ありません。
水平垂直が出ているものと出ていないものとでは印象が全く違ってしまいます。

水平垂直が出ていないと、不安定な印象となってしまいます。

例えば映画などで、観ている人の不安を煽る演出として、映像を揺らしたり斜めにしたりしますよ。

それと同じような効果が写真で出てしまうのです。さらに「雑に撮影した」という印象も与えてしまうので、

不動産物件の外観写真で水平垂直が出ていないのは大きなマイナスになってしまいます。

2.水平垂直の簡単な出し方

カメラの液晶モニタのフレームの縦横のラインをガイドにして柱や窓のラインを添わせると、水平垂直が簡単に出せます。

完璧に添わせることができなくても、水平垂直意識するだけで、写真の印象は大きく変わるので是非試してみてください。

3.不動産外観写真は建物の面を多く撮影

建物の正面写真は外観写真では必ず撮影しておきたい写真ではありますが、

側面や建物の上部なども写るような場所から撮影すると、建物が立体的に見え、建物の全体像もつかみやすくなります。

例えば正面だけの写真だと、奥行きがはっきりとは分かりません。実際奥行きが長く、大きな建物だったとしても、

写真を見た人が「小さな建物」と勘違いしてしまうこともあると思います。

物件を探している人にとって建物の全体像は非常に大切なのです。

そうならないために、建物全体が分かるような写真を撮るように心がけてみてください。
正面写真からは分かりづらくても、面を増やすことで建物の全体像が分かるようになります。

4.暗くならないように露出を調整

逆光の時等、室内での撮影は暗くなってしまいがちです。デジカメでも±2段の露出補正を調整すると明るく撮影できます。

撮影の都度モニタ-でチェックして調整してください。

5.内観撮影はストロボは使わず、自然光や部屋の照明を活用

室内では照明器具や外光により明るい所と、壁や家具などにより影を落としている所があります。

写真では影がはっきりしてしまうので、ストロボを使用し明暗差を減らすようにします。

しかしストロボは平面的になってしまったり不自然さを感じてしまうことがあります。

そのような場合は、ディフューザーを使用することをお勧めします。

環境光を活用しすることにより、不自然さを解消でき明るく清潔感有る部屋に仕上がります。

またLEDライトなどの色のついた照明も同様、ストロボを強く発光させることで解消することが出来ます。

6.室内を想像以上に広く見せる

16mm以上の広角レンズを使うことで、室内写真は広く写すことができます。しかし広角レンズを使用することでパースぺクティブがはっきりと出てしまいます。上記に書いたように歪みがはっきりと出てしまいますので、水平垂直を意識し微調整しながら撮影をしてください。